Metaphotonics Forum

メタフォトニクスフォーラム

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2026年3月16日第73回応用物理学会春季学術講演会にて、
シンポジウム「実用化目前のメタサーフェス」を開催します.(東京科学大学)

メタマテリアルという学問分野が分野が生まれて約四半世紀,その間に二次元版のメタマテリアルであるメタサーフェスの提案と急速な微細化工技術の進歩によって,その実用化は大きく前進した感があります.
欧米では,メタマテリアルを用いたデバイスに関するベンチャー企業がいくつも設立されており,Appleなどの大手メーカーは既に自社製品にメタサーフェスを利用したデバイスを使っており,目に付かない場所にもメタマテリアルは実用化されつつあります.
また,中国などの急速な追い上げも特に近年顕著で,日本はこれらの国々に置き去りにされつつある感すらあります.

このような状況を考えると,今ここで産学が一体となって研究・開発を進めなければ,メタマテリアルを中心とする新しい光技術における日本の存在感は全くなくなり,日本は高い特許料を払い続けなくてはならなくなるのではないかと強い危機感をもっています.

そこで,我々は産学の谷間を埋めることを目的とした研究フォーラムを立ち上げる事を企画し,そこでは産学の垣根を越えて,基礎研究ではなくメタマテリアルの実用化を目指して,議論・共同研究を行える場を作りたいと考えています.

本シンポジウムは,そのキックオフ的な意味を含めて企画したもので,我が国におけるメタマテリアルに関連する第1線の講演者ならびに研究成果を集めました.さらに,9月には第2回目の研究会の企画も進んでおり,そのアナウンスも行う予定です.

日本のお家芸を言われた光科学技術分野において,日本のビジビリティを取り戻すためにも,光技術に関連する方やご興味のある方々にぜひご参加いただき,議論させていただければ幸いです.

シンポジウムは,応物学会の2日目,3月16日の午後13時半〜18時,<会場場所>S2-204(南2号館)にて開催予定です.

多くのご来場をお待ちしております.

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メタフォトニクスフォーラム

  1. 設立の目的

メタフォトニクスフォーラムは、メタマテリアルおよび関連する新しいサイエンスを取り入れた最先端の光技術である広義のメタフォトニクス技術の社会実装と産業創出を加速することを目的として設立する団体です。

本フォーラムでは、アカデミアと産業界の密接な連携を促進し、情報および意見交換を通じて、研究成果の実用化・事業化に至るまでのプロセスを加速することを目指します。

特にアカデミア側(シーズ側)からは、単に最先端技術の成果を紹介するのではなく、その背景にある設計指針、実験・評価における具体的なノウハウ、ならびに研究開発における思考プロセスなどを共有・議論することを重視します。また主に産業界(ニーズ側)からは,具体的なアプリケーションに関するニーズや,学術的もしくは技術的なニーズを提示いただきます.これらシーズとニーズを互いに持ち寄る事により,シーズとニーズの間に横たわる、いわゆる「死の谷」をアカデミアと産業界が相互理解のもとでいかに乗り越えるかを議論できる場を提供したいと考えています。

  1. 主な活動内容・提供価値

本フォーラムでは、参加者に対して以下の機会および価値を提供します。

(1)アカデミアのシーズ提供と産業界のニーズくみ上げ機会の提供

アカデミアからの先端的な研究成果(シーズ)と産業界からの技術的・社会的ニーズをくみ上げて,それらを結びつける場(意見交換会)を提供し、共同研究や技術移転、事業化に向けた議論を促進します。

(2)メタフォトニクス基礎講座の提供

学生・若手研究者・企業技術者を対象に、メタフォトニクスの基礎理論から設計・評価・応用までを体系的に学べる教育プログラム・基礎講座を提供します。具体的には、メタフォトニクス技術の実用化に至る過程で直面する、いわゆる「死の谷」をいかに克服するかという課題に答える内容を含む講習会の実施を目指します。

(3)実用化に向けた研究・開発環境の支援

実用化を見据えた研究開発を推進するため、以下の支援を行います。

・材料や技術の提案もしくは提供(※協業を前提)

・実験・試作・評価に関する情報共有

・実用化に向けた課題整理と解決に向けた議論の場の提供

(4)人的交流の促進

研究者、技術者、起業家、学生など、多様な立場の参加者間の人的ネットワーク形成を支援し、分野横断的な交流と新たなアイデア創出を促進します。

(5)メタフォトニクス分野におけるスタートアップ創業の奨励

産業界のニーズに呼応したメタフォトニクス関連技術の社会実装を促進するため、スタートアップの設立を奨励します。

(6)次世代を担う若手研究者・技術者の育成

国際的に活躍し,次世代の光技術を担う若手研究者・技術者の育成ならびに育成の支援を行います。

  1. 目指す将来像

メタフォトニクスフォーラムは、日本のメタフォトニクス技術の国際競争力強化と社会的価値創出に貢献し,過去には日本のお家芸とも言われた光科学技術を我が国の主要産業の1つとして再び取り戻すことを目指します。

  1. 参画メンバー(予定)

(代表)

田中 拓男    (理化学研究所 光量子工学研究センター チームディレクター)

(以下五十音順)

岩見 健太郎  (東京農工大学・大学院 工学府機械システム工学専攻 教授)

岡本 晃一    (大阪公立大学大学院 工学研究科電子物理系専攻 教授)

久保 若奈    (東京農工大学・大学院 工学府知能情報システム工学専攻 教授)

高原 淳一    (大阪大学 工学研究科応用物理学専攻 教授)

種村 拓夫    (東京大学大学院 工学系研究科・電気系工学専攻 教授)

村井 俊介    (大阪公立大学大学院 工学研究科電子物理系専攻 講師)

矢野 隆章    (徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所 教授)

 

メタフォトニクスフォーラム連絡先:metaforum@mets.riken.jp